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 羽田を午後に出る便で、新千歳空港へ。札幌の雪はふわふわ。今朝は東京にもうっすらと雪が積もっていたけれど、全然違う。ホテルにチェックインしてひと息ついて、もう何年ぶりかよく思い出せない札幌の街を、待ち合わせの駅まで歩いた。
 詩集『新しい住みか』の詩四篇を作曲家の森山至貴さんが合唱組曲として作曲してくださったのはもう五年前で、札幌の混声合唱団リトルスピリッツによって2020年3月にお披露目されるはずだったその組曲の初演は、「新型コロナウイルスまん延防止」のために無期限延期になっていた。その四年越しの本番が、明日なのだった。団の発起人でもある指揮者の北田悠馬さんに、初めてお会いできた。演奏会に出席してほしいと北田さんから最初にメールで連絡をもらったのも、もう四年半前。公民館で練習している団員さんたちのもとへ到着して、森山さんと私はそれぞれの立場からのコメントを述べた。みんなの集中力はすごかった。練習が終わると、夜一〇時になっていた。