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 昨日は渋谷で、葛西さんのイベント〈ユーバランス〉に出演する日だった。私たち、詩的な食卓の出番は開場してすぐの15時20分からで、30分の出番のあいだ、小さな空間に詰まった観客のかたがみんな集中して聴いてくださって、頼もしかった。最後に一曲だけ歌を歌った。朗読ではぜんぜん緊張しないのに、歌うのはとても緊張した。ゴンドウトモヒコさんのソロや、蓮沼執太くんのunpeopleや、音無史哉さんとカニササレアヤコさんの笙の世界から繋がってゆく小田朋美さんの歌声、それらの隙間をうろうろしているチェルフィッチュの俳優たち。ロビーの角でずっと楽曲制作している三浦康嗣さんの歌声がときどき響く。あっちこっちの開いた扉から、向こう側の音が漏れ聞こえて、ライブハウス全体が普通のライブではありえないことになっていて、自由で、雑多で、なかなかに体力は必要だったけれど、愉しい空間だった。イベントが終わると、私は日曜日の渋谷の人波を掻き分けてぴゅーっと帰ってきた。お夜食に梅干しひとつと、かけうどん(わかめ、とろろ昆布、ごま、干し柚子のせ)つくって食べる。
 きょうは午後、ユキさんが誘ってくれていたストレッチの会。疲れが溜まっているはずなのに、私はこの冬、まだ風邪を引いていない。思えばコロナにも一度も罹っていない。ここ四年くらい風邪を引いていない。偉い。夕飯はぶりかまのぶり大根、白ごはん、あおさ入り納豆、梅干し、ビール。スーパーの根野菜や国産レモンが安くて、嬉しくてたくさん買いこんできた。