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Theater for All(2020.12)
詩・大崎清夏/作曲・森山至貴
Online Launch(2020.4.30)
朗読劇『リリーの魔法と好奇心について』
ついに、あなたは、外へ出た。
ある日、阿佐ヶ谷動物園の檻の外で放し飼いにされていた
アルダブラゾウガメのリリーの姿が見えなくなった。
また会えるように、ぼくは魔法の呪文を唱えた。
ひとりきりになったリリーを、つばめが見ていた。
どんな物語かといいますと:
では皆さん、あなたのいちばん仲のいい動物を思い浮かべてみてください。
近所のネコでも、カラスでも、イエグモでもかまいません。
彼らが何を考えているのか、私たちには永遠にわかりません。
だから、私たちは想像します。
これは、リリーというカメについて勇敢に想像した男の子と女の子、
そしてリリーをどんぐりと勘違いしたつばめの物語です。
もちろん、リリーの魔法と好奇心についての物語でもあるのですが。
出演者プロフィール:
大崎清夏:詩人。1982年神奈川県生まれ。2011年、ユリイカの新人としてデビュー。第1詩集『地面』に続く第2詩集『指差すことができない』で第19回中原中也賞受賞。平易な言葉によって織りなされる寓話的な詩世界で注目される。近著に詩集『新しい住みか』(青土社)ほか。
福留麻里:ダンサー。1979年東京都生まれ。2001年より新鋪美佳と共に身長155cmダンスデュオほうほう堂として活動。独自のダンスの更新を試みる。2014年よりソロ活動を開始。日常的な仕草やくり返せる動き、物の感触や佇まいなど、身近なことに動きのはじまりを見つけて踊る。
福留麻里さんの情報≫
山田亮太:詩人。1982年北海道生まれ。2006年よりヴァーバル・アート・ユニット「TOLTA」(トルタ)として活動。詩の言葉の可能性を拡張する作品群で注目を集める。詩集に『ジャイアントフィールド』、『オバマ・グーグル』(ともに思潮社)。舞台演出の分野でも活動する。
TOLTAの情報 ≫
アルプ:木下美紗都と石塚周太による音楽プロジェクト。2016年公開の映画「知らない、ふたり」(今泉力哉監督)の劇伴音楽を手がけ、サウンドトラックも製作。2016年10月、「横浜音祭り」の一環として、初の音楽会「アルプの音楽会 音の顔と性格」を横浜STスポットで開催した。
アルプの情報≫
作者より:
阿佐ヶ谷アートストリート2018の参加企画として、一夜限りの朗読劇公演を発表することになりました。音楽を、草が育つような音色を奏でるアルプのふたりが演奏し、ダンスを、豊かなからだで林や川をえがく福留麻里さんが踊ります。朗読は、詩人の山田亮太さんとご一緒します。
朗読劇「リリーの魔法と好奇心について」
作・演出・出演:大崎清夏
出演:山田亮太、福留麻里
音楽:アルプ(木下美紗都、石塚周太)
日程 :2018年5月11日(金)18時半開場・19時開演
会場 :久遠キリスト教会
詩集『新しい住みか』(青土社)
2018年2月22日発売
カバー作品は毛利悠子さんのインスタレーション「パレード」、装幀を名久井直子さんにお願いして、完成しました。
Amazonはこちら。
◎ご紹介いただきました
「旅立つことと住まうこと」—中田健太郎さん/現代詩手帖 2018年9月号
・「詩書月評」—峯澤典子さん/現代詩手帖 2018年8月号
・「詩を生きる」—栩木伸明さん/読売プレミアム 7/7
・「境界線という幻想」—北田博充さん/朝日新聞DIGITAL ほんやのほん 6/25
ありがとうございます!
◎お披露目イベント
3月19日(月)、Support Your Local Poet Meeting
「野蛮な魂に自信をもつ」
第1部は改めての自己紹介と朗読、そしてハバナの印象報告などをまぜこぜに。
第2部ではゲストにTOLTAの皆さんをお迎えして遊びます。
美術手帖の3月号『言葉の力。』特集では近年の毛利悠子さんとの取り組みについて取り上げていただいたほか、いぬのせなか座による現代詩アンソロジーにも参加しました。詩の読みかたをていねいに導いてくれる解説付きです。こちらもぜひ。
また季刊詩誌『びーぐる』39号の「第二回びーぐる船上国際詩祭」特集では、この2月に私が訪れたキューバ国際ブックフェアで出版人としても詩人としても大活躍していたハバナの詩人、ケティ・ブランコを紹介します。