『新しい住みか』書評掲載

・「旅立つことと住まうこと」—中田健太郎さん/現代詩手帖 2018年9月号
・「詩書月評」—峯澤典子さん/現代詩手帖 2018年8月号
・「詩を生きる」—栩木伸明さん/読売プレミアム 7/7
・「境界線という幻想」—北田博充さん/朝日新聞DIGITAL ほんやのほん 6/25

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7月の仕事机から

猫のぺろの食欲がなくなるのは、カリカリがすぐ湿気で柔らかくなって食感がわるくなるせい、と気づいて安堵した7月の始め。あれはまだ6月だった気がするけど、なんとなくサッカーを見始めて、気がついたらのめりこんで見ていて、フランスのムバッペくんの何の気負いもない瞳と眉、その羽が生えて飛んでいくみたいな軽やかなカウンターや、ピッチに佇むメッシの切ない表情や、ケイスケ・ホンダさんがいつになく仲間と楽しそうにしている様子や、原口さんが満足したときのほわーんと湯立つようなお顔や、ゴールが決まったときに長友さんがぶちあげる拳、クリスチアーノ・ロナウドの闘牛士みたいな胸の張りかた、メキシコの人々の真面目な堅実なパス回しの様子、などなどを映画を見るみたいに見て、見ているうちに、いつのまにか6月が終わっていた。

180621_Scholar_flyerA_omote_f-1 7月7日から、藤沢市アートスペースで始まる姉妹友好都市交流事業『Scholar』展に参加することになりました。藤沢市の姉妹都市、マイアミビーチ市から日本に来て活動しているアーティスト、ガブリエル・デルポンテさんの作品を中心に、水野美加さんの映像作品、川本蓮大朗さんの古着を使った作品が並びます。チラシデザインはフクナガコウジさん。私は「学ぶ人」をテーマにした詩を4つ書いて、展示・配布します。Scholarということばは、日本語では学者と訳されるけれど、語源を辿ると「暇な人」という意味があるらしく、漢字の「暇」には「まだ磨かれていない原石、假(かり)の状態」という意味もあって、何かを学んだり磨いたりするためには、時間の余裕はなくてはならないものだと、ずーっと昔の人も感じていたらしい。まだどこにも届いていない時間、すなわち暇。アートはサッカーと違って端から見ると何をしているのかよくわからないところがあるけれど、サッカー同様、学びに即して打ち立てた作家それぞれのルールがあって、そのルールを鑑賞者と共有することで機能しているものと思います。今回、私はそれぞれの作品に「学ぶ」と同じ「ま」で始まるキーワードをあてて、それを詩のタイトルにしました。学びかたの色々を、きれいな色の文字で展示しました。見に来てくれたら嬉しいです。

8月4日には詩のワークショップもあります。初めて講師を務めます! アート作品は持ち帰ることができないので、参加者それぞれのことば(詩)に翻訳して持ち帰っちゃおう、という企画です。書いていただいた作品は、上等の紙に印刷してお渡しする予定です。真夏の土曜日、一緒に涼みながら、見て、よく見て、書きましょう。

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7月28日は、本屋B&Bで開催されるバイリンガル朗読会に参加します。オーストラリアから来日する詩人の皆さんと、ワークショップを通じて詩の相互翻訳をして発表する夏休み企画! 国際詩祭をいつか東京で、と念じていた身としてはとても嬉しく楽しみな会です。どうぞ遊びに来てください。

あと、これは仕事じゃないけど、以前ベルリンに行ったときにマウアーパークでひとりで歌ってたかわいい女の子、Alice Phoebe Louが来日するというので、行くよ、私、ライブに行くよ。