1月の仕事机から

2月22日、『新しい住みか』という本を青土社から刊行することになりました。高潔さと優しさの同居する言葉になれたらなあと思い、きりきりしながら、ここ三年か四年、この詩集を編み続けていました。その作業が終わってしまったので、いまは、心配ばっかりです。でもその過程で、信頼している何人かの方に原稿を読んでもらうことができました。この、本になる前の原稿を信頼する人に読んでもらうという行為が、どれだけ私の励みになったかわかりません。必ずや納得のいく形で本にするという決意を支えてくれたのはこの人たちでした。ほんとうにありがとうございます。

27656994_10214216431431934_4747552160097121362_n2月1日から、キューバはハバナで開催される国際ブックフェア内の「若い書き手の集い」という企画に参加してきます。「若い」って、みんな何歳なんだろね。楽しみ。この企画のためにスペイン語のミニ詩集を制作するにあたって、南映子さんと棚瀬あずささんのおふたりに翻訳をしていただきました。いま、私をキューバに招待してくれた“若い”詩人、ケティ・ブランコさんの詩の日本語訳を進めています。(と言いつつ、まだぜんぜんできていない……キューバでがんばる。)ケティの詩は後日、詩の雑誌「季刊 びーぐる」39号で紹介予定! 掲載のご縁をくださったT先生、ほんとうにありがとうございます。翻訳は、することにも、してもらうことにも、労苦が多いけれど、翻訳文学に養分を注入され続けて生きてきた身として、こういうひとつひとつの機会をもらうこと、感謝がとまりません。

毛利悠子さんの藤沢での個展「グレイ スカイズ」は、無事終了したもよう! 「グレイスカイズのための詩集」といっしょに味わってくださった方、ありがとうございます。美術手帖3月号の「ことば」特集で、クロストークの模様と詩集の一部を紹介予定です。どうぞ、お楽しみに。

待ち遠しい春の先の5月11日(金)夜、阿佐ヶ谷にある久遠キリスト教会の礼拝堂で、朗読劇の公演をします。出演は福留麻里さん、山田亮太さん。あと私。音楽に木下美紗都さん、石塚周太さん。阿佐ヶ谷アートストリートという、今回5年目になる阿佐ヶ谷の芸術祭の一環です。詳報後日。とてもすてきな礼拝堂なので、この場所で響くものをぜひ味わいにきてほしいと思っています。スケジュール、空けておいてくれたら嬉しいです。

ところで今年も私の大好きなハリウッドの各種受賞スピーチが聞ける季節が巡ってき、ゴールデングローブ賞の受賞スピーチで断トツかっこよかったのはフランシス・マクドーマンドさんなのでありました。オプラ・ウィンフリーさんのHorizon!の叫びにもちろん私の涙は止まらなくなったわけだけど、ひとつのアメリカの女性の生としてマクドーマンドさんのような格好良さのありかたがあること、それを会場から見つめる女優さんたちの、自分にはないものを持っている人を見逃さないようにする目(私と同じ目!)、メリル・ストリープが「たまらんな〜」と爪をかむ様子などは、他の女優さんのスピーチでは、絶対に見られないものでありました。