12月の仕事机から

12月2日から始まった美術家・毛利悠子さんの個展「グレイ スカイズ」、入口でもらえるハンドアウトとともに「グレイ スカイズのための詩集」をお配りしています。今回の展示の各作品に応答する4つのソネットをおさめた小さな詩集です。翻訳者ニック・マクドネルさんのご協力のおかげで、英語版もつくることができました。

毛利さんの作品は、どれもたいへん愉快です。藤沢、東京からだとちょっと遠いけど、展示も詩集も無料です。とくに「モレモレ」展示室では大きな窓から広い景色と明るい光と一緒に作品を楽しむことができて、できることなら、おなかのすかない、眠くならない、疲れないからだをもち、一日中そこでごろごろしていたいくらい気持ちがいい。藤沢アートスペースにて、1月28日まで。

12月16日にはクロストークにもお招きいただき、4つの詩の朗読をお客様にも手伝ってもらいつつ、各作品についてお喋りしました。詩人の目で撮られた映像のこと、人間が集まってつくった舞台みたいに完成された楽器たちの空間のこと、日本各地の電車駅で行われる個性的な水漏れ対応をモチーフにつくられた水の流れの作品「モレモレ」には叙事詩の感じを感じること、などなどなど。そしてなんと『美術手帖』2018年3月号にてこのトークの模様を取り上げてくださるとのことです、たのしみです。

そのトーク終了後には、毛利さんと一緒に奈良へワープして、春日大社の若宮おん祭りに参加してきました。真っ暗やみの夜の森に神さまが起きだしてきて、その後をぞろぞろついていく参拝客の行列も、やおよろずの神さまみたいに見えた。畏れる気持ちが自然に湧いた。このことはあとでnoteに書こうと思う。

2018年は、2017年より多くのことばの仕事を企んでいるから、そのひとつひとつがよい仕事になるように、しっかりウォーミングアップの年末年始にするぞというわけで、いま鞄にはいっているのはドナルド・キーン著、金関寿夫訳『百代の過客』。聴いているのはNoname「Telefone」。ああこのことばのflowよ、これを身につけたいんだ、2018年は、占いによれば獅子座の私は勉強の時間が一段落して(by石井ゆかりさん)、猫のぺろは2歳になって、いまはまだ2017年だけど冬至はもう過ぎたからあとは春になるだけ暖かくなるだけ、なんだか今年はことばを節約してしまったんじゃないかな、後悔もなくもないが、私が黙っていてもやっぱり見わたすかぎりの場所にことばは溢れていたし溺れないでよくがんばった、準備はととのった。2018年は、歌うように語るようなことばをたくさん書きたい。書く。

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